外部の専門家を利用してみた
わが事務所でも外部の専門家を利用してみたことがあります。税理士さんです。
そのときの費用対効果など、レポートします。

なぜ外部の専門家を利用しようと思ったか
開業後、すべてひととおり全部自分で一度はやってみようと決めていました。
事務所の掃除、ゴミ出し、契約、電気水道料金の支払い、備品の購入、什器の搬入、ネットワークの設定なにもかもです。
ホームページの設営も自分でやりました。
これは情報がWebにあふれていたので割とすんなりできました。
問題は、帳簿つけでした。自分でつけ始めましたが、途中で挫折しました。
分からないことが多すぎました。
何が分からなかったかというと、
- 家賃の消費税・・・つけるのつけないの?どっちが正しいの?
- インボイスに対応した領収証って今から発行してもよいの?・・・途中で変更するのめんどい。できたら最初からインボイス対応の形式にしておきたい。でもそれって、いいの?
- 家事按分率って最初まだ事務所の運営が始まったばかりで何パーセントにしたらよいか分からない
- コンビニ面接の履歴書をコピーした代金は経費にはならないよね?社労士会の会費も個人的なものだから、経費にならないよね?
などなど。
帳簿をつけていると、壁にぶつかることが多く、その都度自分でWebや税理士さんに質問できる匿名掲示板等で調べましたが、はたしてそれで正しいかどうか・・・・判断がつきません。
税務署に問い合わせることも考えましたが、その結果藪蛇になったらいやだなと思いました。
労働基準監督署には気軽に電話できる私も、税務署には電話できないです。(。・ˇ_ˇ・。)
そうこうするうちに開業から数カ月、不明点が不明なままで帳簿つけが進んでしまって、このままでは絶対確定申告のときに困る!と焦った私は、税理士さんに頼ることにしました。
質問を貯める
まずは、質問を貯めました。
利用するなら1か月間無制限で質問できるサービスにしようと思ったので、ある程度質問が貯まるまでは申し込まないでおきました。
結局質問が7つくらいたまったところで申し込みました。
専門家を選ぶ
Webで適当に検索し、どの税理士さんを選ぶが検討しました。
割とすんなりと決まったのが、社労士と税理士のダブルライセンスをお持ちの方でした。
ひとり税理士、ひとり社労士を自認してご活躍中の先生です。
費用は他の税理士さんに比べたら安かったので(1か月10万円というところもありました・・・・さすがに予算OVER)選びました。
この方のブログを普段から拝見しており、私と価値観が近いなと感じたので選びました。
質問三昧な2週間
申込から料金を支払いサービスが始まりました。毎日1個ずつ質問していきました。
ZOOMかメールでとのことだったので、メールにしました。
私はZOOMで話すことがあまり得意ではないです。電話と同じで、相手の時間を奪っているという感覚になるもの苦手です。
言った言わないの水掛け論になるのも嫌いです。
じっくり質問文を考えて書けるメールの方が質問しやすいし、回答もメールでもらっておいた方が、あとで読み返すこともできてありがたいし、お互いに時間泥棒にならないと思ったので、メールにしました。
1か月質問し放題のコースにしておいてよかったなと思ったのは、質問をして、教えてもらったことを自分の帳簿に反映する作業をすると、また新たな疑問が出てきたことです。
それをもう一度質問することができるので、1回だけの質問サービスにしなくてよかったと思いました。
問題は、1週間もするころにはネタが尽きたことです。
「こんなに質問がいっぱいあるけど、1か月で大丈夫かなあ~?」は杞憂でした。
さくさくお答えいただけるので、2週間もすると完全に質問がなくなりました。
それでもふと思いついて、意見を聞いてみたいなと思うことは質問しました。
専門家に頼ってよかったこと
専門家に頼ってよかったことはいろいろありますが、中でも「負けた!」と思ったことがあります。
インボイスについて質問したときのことです。
領収証をインボイス制度が始まる前の今からインボイス形式にしてもよいか?という質問したところ、「よい。Q&Aに書いてある」との回答。
え!ちょっと待って。私そのQ&A見たことある・・・・と思って、よく読むと、確かに書いてありました。
私は、同じものを以前読んでいながら、頭に入っていなかったということが分かりました。
こんなことって、あるんですね・・・・あほな私だけ?読んでいたはずなのに、頭が理解していなかったという体験をしました。言い訳になりますが、厚生労働省のQ&Aだったらちゃんと読んでたんですよ・・・印刷してマーカーして読んでいますが、税務署関係のQ&Aはめんどくさくて印刷せず画面でスクロールして読んでたので、それで見落としました。
ダブルライセンスの方だったので、年金のことも聞けて、思いがけなくブログのネタにもなりました。↓そのとき書いた記事です。この記事に出てくるサイトを教えてもらいました。おかげで深い調査をすることができました。
障害基礎年金本来請求の診断書3か月の根拠 – 野口香社会保険労務士事務所
他にもたくさんアハ体験をしたのですが、あまり詳しくは書きません(自分の馬鹿さ加減がバレる)。とにかく充実した1か月だったなと思います。
費用対効果はどうか
質問の数が1つか2つかだったら費用対効果は薄いと思いますが、今回結局15個くらい質問できたので、かなり費用対効果は高かったと思います。
こういうのを全部自力で調べようとしたら1か月どころじゃなく時間がかかったと思うのです。
あと、以後の帳簿つけのストレスが減りました。
まとめ
以上、専門家を雇った体験談でした。
私もメール顧問サービスをやっていますが、質問をある程度ためてからご利用になるとよいと思います。
1回1個だけ相談のメール相談ライトというコースもありますが、1か月無制限のコースはやはり必要だと思いました。質問をしているうちに次々別の疑問が生まれてくるからです。
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