左折だけで生きたい人生だった

車の運転が苦手です。できることなら車は運転したくないです。しかし、群馬では公共交通機関が発達していないので、がんばって運転しています。

右折が苦手

車の運転の何が苦手って、右折です。車の運転をしない人はご存じないかもしれませんが、右折は確認しなくてはいけないポイントが多いのです。

右折は危険がいっぱい

対向車だけではなく、歩行者、自転車にも気を配らないといけません。

歩行者、自転車の場合は、対向者の方角から来る分だけでなく、逆方向から来る分にも気を配らないといけません。

右折は危険がいっぱい。

最初に①対向車を確認します。次に②対向車と同方向から来る歩行者ないし自転車の有無を確認します。最後に、③対向車とは逆方向、つまり私にとっての進行方向に向かって進む歩行者、自転車の有無を確認します。

これがかなり難しいです。死角に入っている歩行者や自転車があるからもしれません。体をひねって、実視で確認します。車の窓のフレームで見えてない可能性もありますから、体をゆすって、フレームに隠れて見落とした歩行者、自転車がないことまで確認しないと怖くて右折できません。

しかし、これでおしまいかと思ったら、違うのです。また①に戻らないといけないのです。なぜなら、①→②→③まで確認して全部がOKだったとしも、その短い時間に①ないし②がNGになっている可能性があるからです。

これは、教習所で習いました。私は、その通りを実践しているだけなのですが、実際の運転の場では、皆さん驚くほど確認が早く、あっという間に右折してしまわれるので、すごいです。私にはできません。

後続車がいるとさらに難易度が上がる

この図では後続車がいませんが、後続車がいると、さらに難易度が上がります。

私は自分の都合のよいタイミングでしか右折ができないのですが、群馬県にお住いの、私以外のドライバーさんはかなり、いや相当、気がせっかちと言いますか、かなり運転がお上手でして、私よりずっと早いタイミングで右折することができます。

しかし、私は自分で安全が確認できないと右折しません。

そうするとどうなるかというと、後続車から「え!今最高の右折タイミングだったよね?!なんで右折しなかった!?」という、無言のプレッシャーを浴びることになるのです。

私は少しもブレーキを緩めていないのに、後続車がなぜかブレーキから足を離し、車間距離を詰めてくることでそれをうかがい知ることができます。

悲しいくらいこれが頻繁に起こるので、私はいつしか右折をするのは、右折矢印が出る信号のある交差点でのみしかやらなくなりました。

だろう運転はしない

教習所では「だろう運転」の危険性についても学びました。

「きっと止まってくれるだろう」「きっと来ないだろう」と、自分にとって都合よく解釈した挙句、事故になる、これが「だろう運転」だそうです。

望ましい運転とは、「かもしれない運転」と教わりました。

「突進してくるかもしれない」「歩行者は私の車に気づいていないかもしれない」などと慎重に考えながら運転するのが、事故を防ぐのによいそうです。

私はもっぱらこの「かもしれない運転」をしていまして、そうするとどうしても右折のとき安全確認に時間がかかるのです。

「対向車は私が思うより速いかもしれない」「死角から中学生の自転車が飛び出してくるかもしれない」などと考えていると、どうしてももたもたした運転になってしまっているようです。

車の運転がいやで仕事をやめた

これは事実なんですが、以前前橋の社労士事務所で働いていたとき、毎朝毎晩車を45分間運転して通っていました。1日合計1時間半の運転です。それがかなりストレスでした。

ストレス発散のために好きな音楽をSDカードに入れ、道中は歌いまくって車の運連ストレスを発散するよう努めましたが、だめでした。

他にもいろいろ理由がたまり、限界を感じたので、あえなくその事務所は半年で辞めました。

なるべく右折をしない

現在は、なるべく右折をしない運転をしてストレスをためないようにしています。

目的地Aに行くときは、直進して、左折できるところを探し、左折して左折して、戻ってくる。

図のように、右折した方が早いような目的地があったとしても、あえて直進し、左折できるところを探して、左折して、さらに左折して左折して、戻ってくるようにしています。

これが一番ストレスが少ないです。

左折も確認しないといけないポイントが多いのですが、右折ほど高度なテクニックは要しないので、私のようなへぼドライバーでもなんとかできています。

開業したのも車の運転がしたくなかったから

実は、社労士として開業したのも、車の運転をしたくなかったからです。

勤務社労士時代は、遠く沼田市、渋川市、桐生市などまで、平日昼間、高速道路に乗る羽目になることが多く、非常にストレスフルでした。

私は「これはビジネスだから」と自分に言い聞かせると、結構何でも平気になるのですが、車の運転だけはダメでした。

群馬生まれ群馬育ちの夫に言わせると、車の運転は慣れだそうです。しかし、車の運転をするようになって15年経ちますが、慣れれば慣れるほど怖くなるのが車の運転と言う気がします。

私は社会保険労務士になるまで苦労したので、一生社会保険労務士でいたいと思っています。

しかし、交通事故を起こしたら、ましてや人身事故を起こしたら、それで一発で社労士人生は終わるだろうという気がしています。

ですので、なるべく車の運転をしなくて済むような事業計画を立て、実践しているところです。

皆様もどうかお気をつけて、安全なドライブライフを。