【自宅開業か】事務所をどこにするか【シェアオフィスか】

社会保険労務士として開業するに当たり、事務所をどこにするか悩んだことがありました。

群馬の山並み(記事とは関係ありません)

自宅開業の場合

社会保険労務士の場合、事務所の条件がそれほど厳しくないので、最初は自宅を開業地として登録することが多いようです。

お金が一番かかりませんし、引っ越しの手間がありません。通勤時間ゼロです。ネット回線、トイレ、水道光熱費などのインフラが最初からそろっています。

開業当初は来客もないでしょうし、もし顧客と面談する必要ができても、喫茶店などを利用すればよい話です。

しかし、メリットがある一方、デメリットもあります。

自宅開業のデメリット

人によって事情は異なると思うので、あくまで私の場合の話です。自宅だと次のようなデメリットがありました。

  1. 公私の別がないので、子ども普通に話しかけてくる
  2. 全国に自宅の住所を公開することになる(思春期の子どもがいるので怖い)
  3. 個人情報をきちんと管理できない
  4. 税金の申告において、家事按分がめんどう

一番大きかったのが、1.です。

私はオンとオフがきっちりしていて、勤務時代は家に帰ってきたら完全にオフでした。

その感覚で子どもたちが私に用事を言ってくると、困ります。

仕事モードになったときの私は集中しているので、それを妨げられるのは嫌でした。

3.の個人情報の問題は、鍵付きのキャビネットを購入すれば解決できると思います。4.の税金の申告も、家事按分率を決めて1回確定申告をやってしまえばあとは楽になると思います。

しかし、2.の自宅住所を全国に公開するのは抵抗がありました。

シェアオフィスの場合

私が住む高崎市には、シェアオフィスが高崎駅前にあります。

家賃はかなり低く、平日のみ利用で、会議室つき、コピー機やWiFiが完備しています。郵便物を転送するサービスもあります(有料)。

自分と似たような個人事業主の士業の利用が多く、お互いに情報交換することもできるとか。

最初はこれを利用しようと思いました。

ところが、このシェアオフィスには、次のようなデメリットがあります。

シェアオフィスのデメリット

私が以前調べたときのデメリットです。

  1. 個人のものを置けない(重たい専門書をたくさん持っている場合、本を置けないのは辛い)
  2. 個人情報の心配
  3. シェアオフィス契約を解約した後、万が一郵便物がシェアオフィスに届くと、その分の手数料を追加請求される
  4. 遠い(車で30分かかる)

私の場合、この3.が一番ネックでした。

実は、事務所は3年以内に1回引っ越す予定です。

あらかじめ変更になることが分かっているのに、名刺にも住所を印字するのに、シェアオフィスを選択すると、のちのちめんどうになると思いました。

賃貸物件

結局、私が選んだのは賃貸物件でした。

事業所用の物件はとても高いですね。

自宅の周りにもいくつかあるのですが、最低でも1か月10万円です。

とてもじゃないけど手が出ません。

ところが、一般住居用の賃貸でしたら、自宅の周りには月3万~4万円くらいで手ごろな広さの物件がいくつかありました。

大家さんと交渉の元、事業所用の物件ではなく、住居用物件を事務所として使わせてもらうことになりました。

賃貸物件のデメリット

賃貸のデメリットは次のとおりです。

  1. 家賃が高い
  2. (住居用の場合、)看板を出せない
  3. (住居用の場合、)不特定多数の来客不可
  4. インフラ整備が必要

2.と3.は住居用の場合なので、通常の事業所用物件なら関係ないです。

4.のインフラ整備は、一から全部自分でそろえるので、割と手間ですが、一度そろってしまえばあとは困らないので、たいしたデメリットではないです。

一番大きいのが1.でしょうね。一般的には安い賃料ですが、毎月のこととなると負担になります。

開業当初は毎月決まった収入がある訳ではありません。それでも定期的に出ていくお金があるということは、結構なストレスとなります。

まとめ

以上、自宅開業の場合とシェアオフィスの場合、賃貸の場合を比較しました。

結局私は賃貸を選んだのですが、家賃の問題以外は、たいしてデメリットとは感じていません。メリットの方が大きいです。

専門書を大量においておけるというのが嬉しいです。

以上、なにかのご参考になれば幸いです。