登録番号【社会保険労務士】【行政書士】【弁護士】【税理士】【弁理士】

士業の登録番号について調べたことを記事にします。

社会保険労務士の登録番号

私の登録番号は10180019です。この番号には次のような決まりがあります。

この決まりは、社会保険労務士取扱事務規定に定められています。

登録番号は、8桁の数字を用いることとし、最初の2桁が都道府県別(別表都道府県別番号表による。)を、次の2桁が登録年別(西暦年の下2桁を用いる。)を、最後の4桁が個人別を示すものとする。

社会保険労務士登録事務取扱規程第6条

別表都道府県別番号表は下記のとおりです。

都道府県名番号都道府県名番号都道府県名番号
北海道01石川県17岡山県33
青森県02福井県18広島県34
岩手県03山梨県19山口県35
宮城県04長野県20徳島県36
秋田県05岐阜県21香川県37
山形県06静岡県22愛媛県38
福島県07愛知県23高知県39
茨城県08三重県24福岡県40
栃木県09滋賀県25佐賀県41
群馬県10京都府26長崎県42
埼玉県11大阪府27熊本県43
千葉県12兵庫県28大分県44
東京都13奈良県29宮崎県45
神奈川県14和歌山県30鹿児島県46
新潟県15鳥取県31沖縄県47
富山県16島根県32  

ここまで書いて、ちょっとWebで調べたら、すでに似たようなことを記事にしている方がいましたね・・・。

当ブログは人が記事にしないような、マイナーなネタを取り上げ世の中のスキマを埋めていくことをモットーにしていますので、ネタがかぶるのはイカン!ともう少し調べることにしました。

行政書士の登録番号

行政書士の登録番号は以下のようになっています。

これについてはWeb情報をもとに作成しました。

根拠となる規程は見つけることができていません。

XXXXの部分には数字が入ります。都道府県別のところは社労士といっしょのようです。

知り合いの行政書士さんの番号を引用してみたのですが、行政書士さんって登録番号が検索できるようになっているのですね!

行政書士会員検索

https://www.gyosei.or.jp/members-search/

インクリメント方式

他の士業はどうなっているか調べてみたところ、インクリメント方式(登録順に1ずつ足していく方式)が多かったです。

弁護士

弁護士さんのはスタートが1ではなく5251のようです。

第1期が5251から始まっているのは、その前の旧制度が5250で終わっているからだと思うのですけど、未確認です。

なにせ弁護士は歴史が古く、さかのぼるのに限界があります。

税理士

税理士さんは多分1からです(これも未確認情報です)。

記事執筆時点で直近の官報に掲載された税理士登録者。氏名欄は差し支えあるので割愛しました。

記事執筆時点で最新の税理士さんの登録番号は15万台ということが分かります。

弁理士

弁理士さんも歴史が大変古い制度です。

弁理士さんは5桁ということと、1ずつ加算していくことは分かりましたが、最初の数字がいくつだったのか、根拠規程は何かについては調べることができませんでした。

↓日本弁理士会の弁理士登録及び抹消(弁理士登録公告)並びに付記(付記公告)について官報公告をまとめたサイト(ただし平成26年(2014年)以降のものだけで、さすがに大正時代の分はありません)

https://www.jpaa.or.jp/about-us/registration/

これを見ると、最新の登録番号は2万台です。

公認会計士

公認会計士さんもインクリメント方式です。

記事執筆時点で直近の官報に掲載された公認会計士登録者(一部)。氏名欄は差し支えあるので割愛しました。

スタートが何番は確認できませんでしたが、Web上のこういったつぶやきを見ると、第1号の方がいたのかもしれません。

現在は4万台です。

中小企業診断士

中小企業診断士もインクリメント方式です。中小企業庁で直近の登録者が公開されています。

https://www.chusho.meti.go.jp/shindanshi/index.html

https://www.chusho.meti.go.jp/shindanshi/index.html

これを見ると現在42万台のようです。

中小企業診断士もその前の中小企業診断員登録制度から数えると長い歴史を持っていますので、最初の番号が何号だったのかつきとめることはできませんでした。

単位会ごと付番

全国的に付番ではなく、所属する単位会(都道府県会)ごとに付番する方式です。

司法書士

司法書士さんの登録番号は全国的なものではなく、所属する単位会ごとで付番しています。

単位会を変更すると、変更先の単位会で新たに付番しているようです(Web情報から)。

したがって、登録した地方によっては番号が3桁などのこともあります。東京ですら4桁のようです。

土地家屋調査士

土地家屋調査士さんも同様です。記事執筆時点で直近の登録者が1月12日の官報に掲載されていましたが、番号がまちまちでした。

土地家屋調査士の登録等の公告。氏名欄は差しさわりがあるので消してあります。これを見ると、東京や神奈川などの都会は4桁、地方は3桁の番号です。

まとめ

社労士の登録番号と行政書士の登録番号がよく似ていることが分かりました。

なぜこのような形にしたのでしょうね?

個人番号で差をつけないと将来番号が重複する瞬間が来る気がします。

私の1018で始まる番号は、あと95年もすると2118年がきて同じ番号がくることになります。90年も続けて社労士をやっている人なんていないよ!って?いやいや、システムってそういう可能性も考えておかないといけないもんです。2000年問題を私は忘れません。たった2桁を惜しんだばかりに、世界中でシステム改修に壮大なお金と工数がかかりました。

そう考えるとインクリメント方式が一番システムに負荷がかからず、検索も容易ですね。単位会ごとに付番する方式は2バイト文字(漢字)が入ってくるので2段階で検索しないといけない点、インクリメント方式より負荷が高いように感じます。