【Excel】ブックを複数で一度に編集するには
意外と知られていないことに気が付いたので、ブックの共有について紹介します。
排他モードでは一度に1人しか編集できない
ある機密性の高い、個人情報とか取扱いにかなり気を遣うような職場での話です。
ファイルを排他制御モード(通常のファイルは排他モードです)でしか使っていませんでした。
あるファイルは複数人が参照し、書き込むものでしたが、排他モードなので一人が開いていると他の人は編集できません。
「まだ?」という順番待ちが発生していました。
そこで、ブックの共有を提案しました。
「共同編集」より「ブックの共有」を勧める訳
今は共同編集の方が普通なんでしょうかね?でもあれ、クラウド(Oneドライブ)にいったんアップされますよね。
その職場では個人情報をバリバリ取り扱うので、クラウドにアップロードするのはNGでした。
職場のファイルサーバにExcelブックが置いてあって、それをみんなで交互に編集しあっていました。
そこで、そのファイルを「ブックの共有」モードにし、同時に複数人が編集できるようにしました。
ファイルサーバはローカルネットワークで閉じているので、クラウドにアップロードするよりは安全です。
という訳で、私は「共同編集」より「ブックの共有」をおすすめします。
ブックの共有の仕方
デフォルトではブックの共有はリボンにない(バージョンによっては校閲タブの変更グループにある場合もある)ので、自分で追加する必要があります。
ファイル⇒その他⇒オプション⇒クイックアクセスツールバーで、コマンドを追加します。(クイックアクセスツールバーでなくリボンのカスタマイズでもよいと思います)
ついでに、「ブックの共有を解除」も追加しておくと便利です。
「ブックの共有を解除」は、デフォルトで校閲タブの保護グループにもあります(Excelのバージョンによって、保護グループでなく共有グループの場合もあります)。
使うときは、「ブックの共有(レガシ)」ボタンを押します。
「新しい共同編集機能ではなく、以前の共有ブック機能を使用します」のチェックボックスがあったら、チェックしてOKを押してください。そうするとブックが共有モードに変わります。
共同編集を勧めてくるメッセージが出るかもしれません。こういうメッセージが出たら、「後で」を押しておいてください。
解除するときは「ブックの共有を解除」ボタンを押します。
制約
ブックの共有には制約があります。
表の削除ができないとか、行と列の挿入ができないとか。
いずれも、その必要が生じたら、編集中の人に声をかけていったん閉じてもらい、排他モードに戻してからその必要な編集作業をすればよいと思います。
まとめ
以上、ブックの共有についてでした。ブックの共有は、小さな部署で、数人程度で1つのブックを編集するときにおすすめです。
Excel2007から実装された機能だったと思います。便利ですが知らない方が多かったので本日とりあげてみました。お役に立てば幸いです。