社会保険労務士の仕事 – 手続き –

社会保険労務士がどういう仕事をしているのか分からないというお話を聞いたので、私なりに社会保険労務士の仕事を説明してみます。

まずは、手続きについて。

会社に入ったとき会社の人が健康保険や年金の手続をしてくれると思います。

大きな会社であれば人事部門があるかもしれませんが、小さな会社だと社長や社長の家族が事務手続きをやっていることがあります。慣れている人なら簡単な手続であっても、数年に1回程度しかやらないような場合、どういう書類をいつまでにどこに出したらよいか分からず困ってしまうことがあります。

そういうとき、社会保険労務士がお役に立てます。

社会保険労務士はそういった書類作成を代行し、役所に書類を提出するのも代行します。

入社や退社のときの手続きだけでなく、出産育児給付金などの雇用保険の手続や、労働災害が起きたときの労災保険の手続きも取り扱っています。

私は最初に入った社会保険労務士事務所では手続きの担当でした。

ほとんどの手続は電子申請でやっていましたが、手続の中には紙ベースでないと申請できないものもあります(例:労災保険の保険関係成立届など)。そういうアナログな書類については郵送での提出ができるものは郵送で、できないものは直接役所の窓口まで行って提出していました。これは開業した今も同じです。

基本は電子申請し、電子申請ができないものは郵送で、郵送ができないものは直接というふうにやっています。

手続きの中には簡単なものから難しいものまでいろいろあります。

私が個人的に難しいと感じている書類は、退職したときの離職票です。また、労災の書類も全般的に難しいと感じています。

報酬設定は社会保険労務士事務所によってまちまちです。私は1件いくらという形を基本に料金設定していますが、社会保険労務士事務所によっては1か月何件までならいくらというような料金設定をしているところもあるようです。顧問契約をしている場合は手続きは無料としているところも見たことがあります。

私は、(自分にとって)難易度が高い書類については料金設定を高めにしてあります。また、紙ベースでしか提出できないものと、役所に直接行って提出しないといけないものも高めにしました。