群馬は保守王国

選挙が近いので選挙特番を聞いていたら(ラジオ)、「群馬は保守王国」というワードが聞こえてきました。そういえば、群馬に嫁に来たときにもそれを感じたなと思ったので、今日はその話をします。

国会議事堂(いらすとやさんから)

小渕さん福田さん中曽根さんが常に勝つ

群馬は総理経験者が複数いるからでしょうか、与党である自由民主党が強いです。

衆議院では小渕さん、福田さんが常に勝ちます。

参議院では中曽根さんが常に勝ちます。

私が群馬に来てから、国政選挙でこの方たち以外が勝ったところを見たことがないです。

小渕さんというのは、小渕恵三さんの娘さんである小渕優子さんです。福田さんは福田康夫さんでなく福田達夫さんの方。中曽根さんは中曽根康弘さんでなくて、中曽根弘文さんです。みんな2世議員と呼ばれる方たちなのかな?政治はうといのでよく分かりませんが、不見識な私ですら名前と顔を知っているくらい、この方たちの名前と看板は群馬では有名です。あちこちで見かけます。

では政治に熱心な方たちが多いのかというと、全くの逆でして、印象としては政治に興味がない方が多いと思います。

五人組がある

みなさん、日本史は勉強しましたか?

私は高校の授業で勉強しまして、大好きでした!

だから夫の母からこの言葉が出てきたときには、びっくりすると同時に、嬉しくもありました。

群馬ではあの秀吉が作った五人組制度がまだ残存しているのですよ!

もちろん年貢とかはもうありませんが、密告制度とかもないですが、葬式のときだけは健在でして、五人組の家の中から誰かが死ねば、五人組総出で助け合います。・・・という話を義母から聞いて、驚きました。

現実に五人組に所属しているのは大変煩わしいことなのかもしれませんが、文化人類学的には大変貴重なことなんじゃないでしょうか?

これを細かく記録して、どっかの大学の論文集に発表したい・・・。

ちなみに、義母は「隣保班」(りんぽはん)という言い方もしていました。

結婚式では近所の人を呼ぶ

私は名古屋で8年生活していまして、そのときけっこう名古屋の結婚制度は派手というのは聞いていました。餅をまくとか、嫁入家具を見せびらかすとか。

しかし、群馬の結婚式の方が派手だというのは、主張したいです。

いいですか、群馬では結婚式に、近所のおじさんおばさんを招待するのですよ?

たとえ家族だけ、身内だけのひっそりとした結婚式にしたいと思っても、「そうそう、近所のあの人とあの人には招待状を送っておいてね」と言われます。

義理と人情で招待状を送らないといけないんだそうです。

招待された方も、うっかり参加したら、場違い感にいたたまれなくなるんじゃないかな・・・と思いますが。

要は、彼らの子どもの結婚式に招待されたのだから、自分の子どもの結婚式にも招待しないといけない、というギブアンドテイクの概念によるものらしいです。

今なら分かるのですが、近所のおじさんおばさんに招待状を送っても、結局なにかと理由をつけて欠席するところまでが様式美となっているようです。

結局私は結婚式を挙げなかったので、確かめようがないですが・・・。