【群馬県】特定最低賃金の変遷

以前、こういうのを記事にしました。

【群馬県】特定(産業別)最低賃金の推移

このときは群馬労働局で公開されている資料を紹介しました。

ところが、この労働局の資料は昭和63年からしか書いてないのと、発効年月日が書いてないのが私には不満でした。そこで、自分で調べました(弊事務所のブログは、誰も記事にしていない、社会のスキマを埋めることを目指しています)。

地域別最低賃金の変遷

まず地域別最低賃金の変遷がこちら↓です。

和暦西暦日額表示時間額表示発効年月日
昭和34年1959年
昭和35年1960年
昭和36年1961年
昭和37年1962年
昭和38年1963年
昭和39年1964年
昭和40年1965年
昭和41年1966年
昭和42年1967年
昭和43年1968年
昭和44年1969年
昭和45年1970年
昭和46年1971年
昭和47年1972年
昭和48年1973年1,100140S48.04.11
昭和49年1974年1,100140S48.04.11
昭和50年1975年1,100140S48.04.11
昭和51年1976年2,060258S51.12.08
昭和52年1977年2,265284S52.12.15
昭和53年1978年2,410302S53.10.11
昭和54年1979年2,560320S54.12.22
昭和55年1980年2,739343S55.10.05
昭和56年1981年2,915365S56.10.04
昭和57年1982年3,072384S57.10.03
昭和58年1983年3,170397S58.10.07
昭和59年1984年3,268409S59.10.03
昭和60年1985年3,386424S60.10.05
昭和61年1986年3,488436S61.10.05
昭和62年1987年3,565446S62.10.09
昭和63年1988年3,672459S63.10.12
平成01年1989年3,822478H01.10.12
平成02年1990年4,007501H02.10.14
平成03年1991年4,204526H03.10.11
平成04年1992年4,380548H04.10.01
平成05年1993年4,516565H05.10.01
平成06年1994年4,625579H06.10.01
平成07年1995年4,731593H07.10.01
平成08年1996年4,830606H08.10.01
平成09年1997年4,936620H09.10.01
平成10年1998年5,026629H10.10.01
平成11年1999年5,071635H11.10.01
平成12年2000年5,111639H12.10.01
平成13年2001年5,146644H13.10.01
平成14年2002年644H14.10.01
平成15年2003年644H14.10.01
平成16年2004年645H16.10.01
平成17年2005年649H17.10.01
平成18年2006年654H18.10.01
平成19年2007年664H19.10.19
平成20年2008年675H20.10.16
平成21年2009年676H21.10.04
平成22年2010年688H22.10.09
平成23年2011年690H23.10.07
平成24年2012年696H24.10.10
平成25年2013年707H25.10.13
平成26年2014年721H26.10.05
平成27年2015年737H27.10.08
平成28年2016年759H28.10.06
平成29年2017年783H29.10.07
平成30年2018年809H30.10.06
平成31年2019年835R01.10.06
令和02年2020年837R02.10.03
令和03年2021年865R03.10.02
令和04年2022年895R04.10.08

最低賃金法ができたのが昭和34年なので、昭和34年から調べましたが、法制定後しばらくは最低賃金は定められなかったようです。

群馬県の最低賃金が決まったのは昭和48年が最初です。その後2年間改定されなかったのですが、昭和51年から毎年改定されるようになります。

平成13年に時給にして644円になったところでまた2年ほど改定されず、その後平成16年から毎年改定されます。

平成13年度までは日給と時給両方併記でしたが、平成14年からは時給のみとなりました。

特定最低賃金の変遷

特定最低賃金についても調べました。途中までは産業別最低賃金です。途中から特定最低賃金となります。

これについては横に長い表となったので、ここには載せません。ファイルを添付しておきますので、興味のある方はダウンロードしてください。

ソースは主として最低賃金決定要覧ですが、労働局や厚生労働省のホームページからの情報もあります。

https://kn-sharoushi.com/wp-content/uploads/2023/03/群馬県特定最低賃金の変遷_野口調べ.xlsx

特定最低賃金について少し説明しておきます。

クリーニング業については昭和48年3月31日現在の最低賃金決定要覧にしか記載がありません。その以前はどうだったのか不明ですし、以降の決定要覧には一度も現れないので、その年度(昭和45年度)だけだったのかもしれません。

卸売業と小売業は、最初は「卸売業・小売業」と併記されていたのですが、途中で「卸売業」「小売業」と別々に分けて記載されていました。そのためそのまま列を増やして記載しました。

食料品製造業の平成元年度の発行年月日が「S63.12.21」となっているのは、決定要覧に記載があったものをそのまま記載してあります。前後の文脈から多分間違いだと思う(S63.12.25が正しい)のですが、あえて直していません。

食料品、繊維産業、木材製造業といった黎明期の産業別最低賃金は、昭和63年の改定を最後に改定されず、地域別最低より低くなったので消滅したようです。廃止となった年月日は明記されていませんが、おそらく産業別最低賃金より地域別最低賃金の方が高くなった平成3年10月11日からだと思います。以降、産業別最低賃金は特定最低賃金に変わり、現在の製鋼製造業他計4つの特定最低賃金だけとなりました。