「裁判を起こされなければ問題にならない」

という言葉には、「実際裁判を起こすやつなんていない。だから大丈夫」という言葉が続きます。

守秘義務があるのでいろいろぼかして書きますが、労務管理の問題について話をしていたとき、相手方から出てきた言葉でした。

裁判に至るまでの件数は確かに日本は少ないのですが、労働局の労働相談コーナーに寄せられる相談件数は年間100万件を超えており、日本で労働問題が少ない訳ではないです。

以前書いた記事。日本では労働紛争の裁判が少ないけど、労働問題が少ない訳ではないということを書いてます。

裁判を起こされなければ問題にならないというのは、逆に言うと、裁判を起こされたらまず間違いなく会社側が負けるということです。

実際問題、その企業では何も問題が起きていない訳ではなく、人材の定着率が非常に悪く、次から次へとやめては採用するを繰り返しているのでした。

それでも企業が強気なのは、人気職種で募集するとすぐ人が集まるからのようでした。

せっかく採用した人材は定着してこそだと思うのですが・・・。

今は口コミサイトがありますし、SNSでの情報拡散のパワーははかり知れません。いったん企業の労務管理の杜撰さがネットで露呈されたら・・・と思うと、早急に根本的な解決をはかっていた方がよいと思いました。