ハラスメント防止措置の優先順位

このシンポジウムに参加してきました。

https://www.p-unique.co.jp/karoushiboushisympo/page_gunma.html

なかなかためになる話が聞けたのでよかったです。

特に印象に残ったのが、基調講演の中であった話で、ハラスメント防止措置についてです。

ハラスメント防止措置は2022年から全企業(大企業も中小企業もすべて)に義務付けられたのですが、具体的には、

①ハラスメントを許さないと宣言、周知

②ハラスメントの相談窓口、相談担当の設置

③相談、通報があった場合の適切な処置

④ハラスメントに関する教育、啓発

といった措置をとることが企業に求められています。

このうち、どれが一番優先度が高いですか?という講師の質問がありました。

私は①だと思ったのですが、講師によれば③が正解だそうです。

いままさらにハラスメントが起きているときに、適切な処置をとらず、ただ「うちはハラスメントは許しません!」と宣言したところで、従業員はしらけてしまうんだそうです。

「なんだ社長、今あそこでパワハラが起きているのに、何も対処しないで『ハラスメントは許さない』だ?口だけじゃないか」

と思われてしまうんだそうです。

・・・それもそうか。私はハラスメントがまだ起きていない企業を想定して優先度を考えていました。確かに今ハラスメントが発生しているのであれば、そちらの対処が最優先でしょう。

と言うわけで、優先度は、③→②→①→④といった順番になります。

ハラスメントに関する相談は多いです。一番多いのがやはり、パワハラ。つづいてセクハラ、最近ではマタハラ、パタハラもちらほらあります。

企業内でハラスメント相談窓口を設置することが難しければ、外部に相談窓口を設けることも可能です。わが事務所でも相談窓口のサービスを提供しております(料金は応相談)。