産休代替の募集

毎朝聞いている社労士向けラジオで、産休代替の募集について話題になっていました。

質問者の会社では産休の代替募集をしても人が集まらないそうです。

募集に当たって給料を上げるしかないと思うが、すでに別の人の産休で代替要員として働いている非常勤の人たちに不満が出てくるのではないか、そういう人たちとの同一労働同一賃金の問題はどうなのかといった内容でした。

これを聞いて、私の考えを記事にしておきます。

まずよくある勘違いについて。

今回の同一労働同一賃金で対象となっているのは、正社員と非正社員との間の格差です。

非正社員同士の格差については、残念ながら今回の法改正では対象とはなっていません。

したがって、質問者さんに対する回答としては、同一労働同一賃金の問題はないということになります。

しかし、そうは言っても、すでに働いている非常勤の方たちの不満は避けられないでしょう。

新たに募集する人の給与を上げることができるのであれば、その前に、今いる非常勤の人たちの給与について見なおしてみたらどうかと思いました。

例えば、引継手当を創設するのはどうでしょう。

引継手当というのは、産休に入る人から仕事を敷き継いだ場合にもらえるお手当のことです。

法に定めのあるお手当ではないので、会社が自由に設計してかまいません。

ラジオでも言っていましたが、「期限のない正社員よりも、期間限定で働く非正社員の方が給与が高くなるのは当然」だと私も思います。

その際、すでに働いている非常勤の同僚たちの理解も得られるように賃金設計できたらよいなと思いました。