ホワイトになりたいけどなれない

誰しも最初からブラック企業を作ろうなんて思っていません。気が付いたらブラック企業になっていたなんてことの方が多いのでは?ホワイトになりたいけどなれない、気が付けばブラックになっていた・・・なんてことにならないようにするにはどうしたらよいのでしょう?

安中市から見る妙義山

介護業界の話

「ホワイトになりたいけどなれない」というのは、以前参加した士業向けセミナーで紹介された言葉です。

介護業界のお話でした。介護業界では人手不足が深刻で、どうしても無理なシフト、無理な配置になりがちです。

しかし、一方で働く人を増やすために労働環境を改善することが急務です。

介護職員処遇改善加算の計算要件を満たす必要もあって、ホワイトになりたいという切実な願いをもっていながら、人の手が足りなく、結果的にホワイトになれない、あろうことか気が付けばブラックな企業となっているというジレンマを抱えた介護業界のお話は、とても興味深いものでした。

でもこれって、介護業界に限らず、現在どの産業分野でも共通で言えることなのでは?

ホワイト企業がやっていること

私が見てきた企業様の中で、「ここはすごいな」「ここはホワイトだな」と思った企業が1社あります。

群馬にある製造業の工場なんですが、100人規模ですから群馬では大企業です。

そこでは、人事総務部の係長さんが優秀で、とても勉強熱心な方でした。

法改正の情報を取り入れるのが早いこと、早いこと。

社労士並みに情報を仕入れるのが早いので、一目置いていました。

そこの企業では同一労働同一賃金の対応も早かったです。

数カ月に1回監査にうかがうのが楽しみでした。

毎回、何かしら労務環境が成長、改善しているからです。

つまり、ホワイト企業がやっていることは、日々の改善と法改正の情報収集です。

法改正は毎年あります。

現在働き方改革が進んでいますからなおさらです。

去年は違法でなかった就業規則が、今年になったら違法になっていたなんてことは普通にありえます。

それくらい頻繁に法改正が行われています。

これについていくのは、なかなかに難しいことです。

これはよほどのヒューマンリソースを割かないとできないと思います。

私が一目置いていた係長さんは、次の年には課長になっていました。

よほど優秀な人だったんだと思います。

小さな企業で、そんな優秀な人が採用できればいいですが、普通は難しいと思います。

もちろん、経営者が勉強して対応するというのも一つの手ですが、もっと手っ取り早い方法があります。専門家に依頼するという方法です。

専門家の無料サービス

現在、群馬労働局では、群馬働き方改革推進支援センターにおいて、働き方改革の取り組みを行う中小企業事業主向けの支援として、社会保険労務士による、電話無料相談や無料の戸別訪問支援を行っています。

群馬働き方改革推進支援センター – 群馬労働局トピックス –

事業主様対象 中小企業・小規模事業者等に対する働き方改革推進支援 – 群馬県社会保険労務士会 –

群馬県以外の労働局でも同様の事業は行っているようですので、ご利用になってみるのもよいと思います。

この電話無料相談では知り合いの社労士さんが電話番をしていらっしゃるので、少しお話を伺ったのですが、「あまり電話がこない」と嘆いていました。

もしご相談ごと、お困りごとがあるなら、ぜひ利用してもらいたいです^^